その存在価値を理解してない人間が、
さもわかったかのようにあわせてくることが腹立たしい。




※「だから、誰にも言えないでしょう?」の続編です。




「ね、朝比奈さん。あんな集まり抜けなよ。
わけのわからない連中ばっかりじゃないか。」

「そんな、みんないい人達ですよ。」


「君が優しいからそう言うんだよ!」

彼はクラスメートの一人。
私を心配して毎日のようにSOS団を辞めろという。

鶴屋さん以外では比較的しゃべる方の男子だけど…何だか最近迷惑だと感じる。


私がそんなに主体性がないと思ってるのかしら。
いえ、実際以上そう見せているのは私だけど。


私は皆のそばにいたい。

涼宮さんや…キョン君、たちの、そばに。
心からそう思ってるのにわからないのかしら。


私をいつも見てると言ってるくせに。
私が何を考えてるか知ろうともしてない。



キョン君ならこんなことない。

そう思った時、彼の話もキョン君に向いた。



「第一…あの後輩の地味な男子、君に馴れ馴れしすぎないか?
守ってる気にでもなってるんじゃないのか?」


「…。」


何言ってるの。

あなたこそ私を守ってる気になってるんじゃないの?


キョン君は精一杯私を守ろうとして守ってくれてる。
守らなきゃいけないのは私たちなのに。



そう思っていると彼は聞き捨てならない言葉を続けた。


「この間忠告しておいたのに…。」
「え…?」



彼はしまったと口をつぐませる。



「…何をしたんですか…?」
怒りが込み上げて来た。

「キョン君に…何をしたの?!」



「そ…それは…ちょっと友達と…話し合いに来てもらって…。」



そこまで聞いて分かった。
彼は…何人かでキョン君を…。



「…ひどい…。」
「あ、朝比奈さん…僕は君のためを思って…。」



私ははっきり言った。




「二度と近寄らないで。」

言葉を終えた瞬間、私は教室を飛び出した。




####

キョン君ごめんなさい。
ごめんなさい。



気付かなくて、一人で我慢させて…。



教室を飛び出したものの涼宮さんもいる彼の教室にはいけなかった。
だから部室に来た。



長門さんもいない。



私はキョン君の席に座りただ涙を流した。




ごめんなさい。ごめんなさい。



彼を傷つけた。私のせいで…。

私はどうしたらいいか分からなかった。

どうしたいのか分からなかった。


涙はまだ止まらない。




END



あとから考えてかなりお題とズレてました;;
若干黒いけど基本的には白いみくるちゃんでした





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